多様性という 名の 少様性
多様性という言葉が広まって、見分けられる違いは増えたでしょうか。私には、むしろ減ったように見えます。
仕事で、「多様性」という言葉で写真の素材を探したことがあります。出てきたのは、だいたい同じ一枚でした。
年齢も肌の色も違う人たちが横一列に並び、車いすの人が一人いて、こちらを見て笑っている。何枚めくっても、並び方が少し変わるだけです。
写っている人は毎回違うのに、写真としては一種類しかない。笑顔の角度まで、よく似ています。
それでも私は、その中の一枚を選びました。「多様性」と題したページには、ちょうどよかったのです。ひと目で、何のページか分かる。
多様性は、多様性という名のジャンルで括られています。たくさんの様を、ひとつの様にまとめてしまう。多様性という名の少様性です。
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